船橋市国際交流協会 Funabashi International Relations Association
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イベント情報event

”国際理解セミナー~ミクロネシア連邦”を開催しました。

日時

2023/01/24

対象者

FIRA

資料

イベント報告

担当:FIRA

講演する
ジョン・フリッツ大使

講演する ジョン・フリッツ大使

 船橋市国際交流協会(船橋市湊町2-10-25船橋市役所内)主催で、「国際理解セミナー~ミクロ
ネシア連邦」が1月24日、コロナ対策を徹底した上で 船橋市民文化センターで、対面により
開催された。

交流協会嘉規洋会長は、平成24年(2012年)より始めた理解セミナーは、14か国の
各国駐日大使を招いて、お国の紹介を続けている。皆さんにも喜んで頂いていると思う。
 コロナ禍で3年ぶりの開催となった。今回250人以上の参加を頂いたが、中断されたイベントの
再開は多くの困難があった。支援頂いた方々や、関係者のご苦労に感謝したいと。

 来賓として参加の船橋市 松戸徹市長は、コロナの影響で今回3年ぶり、15回目の開催と
なるが、今はウクライナ問題など皆が平和の大切さを切実に感じている。外国のことを知り、
姉妹都市交流など市民レベルでフェイス to フェイスでの交流も増えて、
相互理解も進んでいることは喜ばしい。
 このセミナー実施の初期には交流協会の会長であった、田村泰一さんが各国大使館と
交渉して各国の大使派遣の道を開き、今に続いているエピソードも紹介。
 又船橋市と、ミクロネシアは以前から交流があって、現地ザビエル高校の生徒が市船高校を
訪れて交流を続けた歴史もある。相互理解の中でごみ問題や海洋環境の問題も
共有している大切なパートナーであるとも。

 駐日ミクロネシア連邦(大使館現住所:東京都港区赤坂1-14-2 霊南坂ビル2階/ 
2023年2月に新大使館に移転予定) 特命全権大使 ジョン・フリッツさんがミクロネシアの
魅力を詳しく紹介してくれた。
大使の母方の祖父が神奈川県出身とのことで、日本には深い理解と親近感を持っている。
日本語が非常に堪能で、プレゼンはすべて日本語で進められた。

 地勢的に見ると、ミクロネシア連邦は4つの大きな島(ヤップ島、チューク島、ポンペイ島、
コスラエ島)と周辺の島で領土が構成されている。赤道近くの南太平洋に位置して雨期と
乾期がある。ポンペイは日本から4千キロメータ程の距離だ。空便が開設されており、
日本からはグアム経由で訪問出来る。

 歴史的には、1886年にスペインがマリアナ諸島、カロリン諸島、ミクロネシア(南洋群島)
など広い範囲の領有を宣言。1899年にスペインがミクロネシアの島々をドイツに売却した。

 1914年第1次世界大戦が始まり、この頃から日本は現在のミクロネシア連邦、パラオ、
マーシャル、北マリアナを含むミクロネシアを統治した。
日本の統治の中で、学校教育の仕組みや、運動、遊びなど多くの面で日本方式が採用され、
今も多く残っている。
運動会や相撲、井戸、合宿、刺身、さんま、桜、談合、みそ、漫画・・など多くの文化や言葉が
今も使われている。
日系人の比率が世界一高いのもそんな歴史から伺うことが出来る。

 1945年に大戦が終わり、日本統治は終わって米軍の統治が始まった。

 1979年には憲法を施行して、初代大統領に日系のトシオ・ナカヤマ氏が就任した。
日本の統治時代が受け入れられて 現在でも日系人が多く、日本の名前を持つ人も多い。

ミクロネシアは、「レインボー ネシア」 (虹)+(島)と言われるほどに虹が多くみられ、
種類も多い。二重の虹は当たり前で、運次第で三重、四重の虹が見えることも多い。

 ヤップは広大な海域に22の有人島と多数の無人島があり海洋民族の伝統の踊りと
カラフルな民族衣装は今も日常の中に生きている。
伝統の祝祭を目当てに訪問するのもお勧め。
見どころは多いが昼間にマングローブの森をカヌーでゆっくりと遊び、
夕刻からのサンセットで至福の時を過ごすのは如何?

チュークは真っ青な海と美しい環礁が見ものです。フィッシングや沈船ダイビングも
楽しく、映画タイタニックの海底シーンはここで撮影された。

ポンペイは巨石文明も有名。謎の海上都市遺跡ナンマドールはここにある。
上質な波があり、中上級のサーファーが集まるスポットも多い。

コスラエは「ミクロネシアの宝石」と評され、美しい森と、海に出ればサンゴ礁に
囲まれて、リラックス時間を堪能出来ます。

 日本の支援で首都ポンペイの滑走路も拡張して便利になった。ここにも日本への
感謝がある。もちろん漁業も盛んで、カツオは漁獲量も多く、日本の鰹節の60%は
ミクロネシアのカツオと言われている。
 海外との往来も多くなって、最近では国際結婚も多くなっている。

 NPO法人ミクロネシア振興協会(船橋市北本町2-40-1-923)会長の川嶋正和さんは、
ミクロネシアは東西2千5百キロメータ以上の広いエリアを持っていて、赤道直下と言いながら、
地域によって気候も文化も大きく違う。訪問団を70回以上送り込んでいるが、感じるのは人々が
やさしいこと。近年は交流でもマイクロプラスチック問題や、海洋ごみについて
話し合うことも多い。

市中には今も信号機がなくて、複雑な交通システムにはなじんでない。今日本にゆくと
電車の乗り方に迷ってしまうだろうと。

 ソーラー発電がもてはやされることも多いが、有限の寿命がきてパネルの廃棄が大きな問題に
なっている。急激な進歩には落とし穴があることを意識ながら考えて欲しいと。

 最後に大使が、ウクレレを演奏しながら歌を披露してくれた。
 3人の仲間がお互いを感じ 聞き合って、美しいハーモニーを作っている姿が素敵だった。

 

当日の様子

  • 講演する ジョン・フリッツ大使

  • セミナーの様子

  • お国の歌を紹介する 大使と仲間たち

  • お礼の花束

  • セミナーの実行支援者

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