デンマーク・オーデンセ市からの2人の若者を迎えて

協会ホームページ(HP)に書き込みできる「掲示板」というコーナーがあるのをご存知ですか? そのHPが縁でオーデンセ市民がホームステイ。

9月21日、22日にJacob(ヤコブ)さんとCharlotte(シャーロット)さんの若い2人が船橋を訪ねてくれました。

ヤコブさんは、姉妹都市のオーデンセ市出身で、船橋市国際交流協会のホームページにアクセスし、日本滞在中の最後の訪問地として、姉妹都市であるここを選んでくれました。

遠来のカップルに船橋市民とオーデンセ市民の架け橋となってもらえることを望み、H.C.アンデルセン公園と梨園を案内しようとプランを立て、その日を当協会理事の田嶋さん、事務局宮嵜さん、広報委員の私は、彼らとどのような交流を持てるかと楽しみでした。

事前に連絡した通りに新幹線から総武線へ乗り継いで船橋駅下車。JRの国内旅行格安乗車券を利用してきたのには、驚きでした。

ヤコブさんはボートセイリングの教師。シャーロットさんは小説家。日本をテーマとした小説の取材が目的で、デンマークの小説協会から奨学金を得て、20日以上松坂や熊本など日本のあちこちを訪れて来たという。

アンデルセン公園の噴水の前で(左から2人目が筆者)

早速オーデンセ市とゆかりの深いアンデルセン公園へ向かった。連休で道路が大変渋滞し、思うように進まないが、車中から市内見物を楽しんでいる様子だった。日・米・欧の車に対する考え方や車種に至るまで車に関する知識が豊富なことに驚かされました。予め当協会が連絡を取っていたため、園長さんが出迎えてくれ、公園の概要を説明してくださったうえ、「百聞は一見に如かず」と園内を案内してくれました。

風車やデンマークの古い農家に故郷オーデンセを思い出し、懐かしさに彼らの目は輝き、両腕を頭に当てて歓声をあげるほど、感激していました。デンマークの技師を呼んで精巧に実物そっくりに造った風車や建物を目の前にして、母国の良さを再認識すると同時に、ヤコブさん自身建築を学んだゆえに讃美を惜しまず日本人の高い技術に感銘し、敬服しておりました。

園内にある童話館や図書資料室、創作スタジオ、料理、染物、陶芸や木のアトリエのある子ども美術館、折から催されていた漫画をテーマにしたイベントなど、この公園は情操教育にも大変すばらしい施設と褒めていました。私もここを訪れ、その存在を認識すると共に、孫が大きくなったら訪れ、一日を楽しく過ごそうと思いました。

帰り道、市内の梨園を訪れました。大規模な梨園の大木は太くて背が低く、大柄な2人は身を屈めて案内に従っていました。彼らの知る西洋梨とは形が違うこと、子どもの頭ほどの大きさになる「新高」や冷蔵庫で保存し、年末に正月用として販売する工夫に驚いていました。今年は天候が良かったため、糖度が例年より高い「巨峰」は本当においしく、去りがたい様子でした。彼らにとって梨もぎは初体験で楽しかった上にお土産まで頂戴し、大喜びでした。

中秋の名月も過ぎて日も短くなり、歓迎夕食会とホームステイを申し出た田嶋宅に向かいました。田嶋さんの友人夫妻や広報委員の遠藤さんも加わり、10数名が若い遠来の客を歓迎しました。日本料理の原点となるおふくろの味の付出し、絶品の餃子、しゃぶしゃぶ、刺身等々、日本の食生活の豊かさを知って驚いていました。日本滞在中、これ程までのおいしい料理にありつけなかったであろうと思われ、質量共に圧巻で目を丸くしていました。次の日は、船橋の港や田嶋さんの経営されるお店を訪れ、短い滞在を終えました。

両市の若人が互いの存在を知り、理解を深め、手を携えて明るい未来を築いて欲しいと念願せずにはいられません。

広報委員 石塚