法田中3年 川瀬 芳美

特集その1 法田中吹奏楽部が西安国際青少年管楽芸術祭に参加 8月15〜19日(5日間)

私たちの演奏を聴いてくれる人が、元気になってもらえるように、出場するどの団体よりも元気に。これが私の、私たちの目標だ。とは言ったものの、中国・西安に着いてから、向こうの環境に慣れるのが精一杯。元気をあげるどころか1日も早く、日本へ帰りたくなった。なにより西安の人たちは元気がいい。これじゃ私たちが元気をあげるどころか、もらうことになるのではと少し不安になった。

1日目、リハーサルは終ったが、夜は明日の事を考えるとおちつかなかった。2日目、育才中との交流会。少し不安、だけどがんばろう。ここでも、西安の人たちの元気なパワーを改めて感じる。何を話しているのかわからないのだが、しだいに声も大きく力強くなっている。しゃべり方にはびっくりする。

演奏会が始まり、いよいよ私たちの番。中国の人たちは私たちの演奏を聴いてどう思うのだろう?「この場の雰囲気を変えなくてはだめだ。」と先生は言う。とにかく元気をあげなくちゃ。そう決めて始まった1曲目、座って聴いてた人たちが次々に立ち上がって聴いてくれるのだ。日本ではこんなこと、今までにない。雰囲気が変わったのだろうか?胸が一杯で涙が出そうになる。この時から、私の中で中国の印象が一気に変わった。これからの演奏が楽しみでしょうがない。今までの不安は消え、いつの間にか寝てしまった。

3日目の朝はくもりから雨に。結局、雨の中のパレードとなった。夜は開会式で屋外の演奏。なのに雨はやむどころか、だんだんひどくなる一方。このままでは本番が中止になる。大雨だろうが絶対にやりたい。私だけじゃない、他のみんなだってそう思っているにちがいない。絶対、演奏する。

願いが通じたのか、1時間遅れて本番、あとは気合いだけ!!何があっても吹こう。雨のせいか満足した演奏はできなかったが、来場の人たちは声を出して応援してくれる。嬉しくて涙が止まらない。雨と涙でもうぐちゃくちゃだ。

4日目、今日は西安で最後の演奏。なのに、リハーサルでは思い通り音が出ない。おまけに朝から体がだるい。考えれば、具合が悪くなる原因は結構あったが、そのせいで思い通り音が出ないのがすごく口惜しかった。こうなったら何が何でも今日の演奏で来場の人たちに元気になってもらおう、そしてだるいのなんてふっ飛ばしてやろうと決めた。いざ、本番。曲の前から涙が止まらない。先生も仲間も、前の方に座っている人も泣いているようだ。楽器が吹けないほど涙が出た。私たちの演奏を聴いてもらおう、元気をあげよう。最後まで精一杯、必死に吹く。演奏は大成功に終わった。

日本とは全く違う中国、だけど、すごく楽しかった。今思うと、毎日のように感動して泣いていた。ほんとうに法田中が日本の代表として派遣されてよかった。協力して下さった人たちにも感謝したい。貴重な体験ができて幸せだ。演奏するならやっぱり西安 !! 私はそう思う。