―ホストファミリー体験記―

金杉 山路 美之

ウォルシングマチルダの琴の演奏で始まった歓迎パーティはオーストラリアの人たちに、小さな驚きと喜びを与えたようでした。

1月の中旬に、船橋市国際親善の会の山田会長さんより、4日間のホームステイ受け入れ依頼がありました。オーストラリアのメルボルンから来た9名のグループで、日本の各地を約3週間の予定でまわっていました。早速、心に残る思い出づくりをと考え、日本の伝統音楽の琴、尺八の演奏で、オーストラリアの国の歌を編曲してみました。始めは驚きながら琴に興味を示し、次第に口ずさみ、そして皆で大きな声の大合唱になりました。また、「春の海」、「鹿の遠音」など英語で説明をして、琴、尺八で演奏をしてみました。水を打ったように静かに聴いてくださいました。その時、感動の涙を流して心から喜んでくださいました。

音楽は言葉を越えるという感激を新たにしました。短い時間でしたが、小さな国際親善ができた2000年の年明けでした。

 

咲が丘 遠藤 興輝

毎日新聞社政治部編集委員、高畠昭男氏をお招きして、「ミレニアムの国際社会と日本」と題し、協会主催セミナーが勤労市民センターで開催されました。

冒頭での小話。アジアの某国首相がクリントン大統領と会談することになり、英語の挨拶の特訓を受けた。 曰く:

・会ったら、すぐ、“How are you?”(ご機嫌いかがですか?)と言って握手。
・大統領が、返礼の何かを言い終わったら、“Me too.”(私もです)と答える。

会談当日、首相が教わったとおりにやったつもりだったが、“How are you?”を間違えて「どなたですか」とやってしまった。大統領、驚いたが少しも慌てず「ヒラリーの夫です」と答えた。首相、答えて曰く、“Me too.”という笑い話で場内の緊張をほぐし、ついで、本題の講演に入りました。

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講演の骨子は、冷戦の終結に伴い、それまで世界を押さえていたタガが外れてきて、従来のタガに替わるものが未だ確立されておらず、どのようなものになるのかもわからない状況にある。日本も含め、世界で新しい価値観が生まれつつあるが、共通の価値観、ルールが見えておらず、先行き不透明なのが現状。日本は、新しいルールを作る場に積極的に出ていく必要がある。このような状況下では、目を光らせて、先行きを読みとる力を養うことが大切である。

このような話しの中で、クリントンがあのようなスキャンダルに関わらず失脚しなかった背景や、コソボ、ウィグル、チベット、チェチェンなどの問題に見られるように内政不干渉原則の崩れている現状、さらには、日本の社会秩序の崩壊、日米教育システムの差異、英語教育のあり方などにも触れられ、非常に内容の濃い講演でした。

公演後の質疑応答も活発に行われ、1時間40分の講演時間があっという間に過ぎてしまいました。