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ブエノスアイレス レポート(4)

塩田悦三郎

前回はフットボールについてレポートしましたが、今回はタンゴについてレポートさせていただきます。

 


グロリエタ(園亭)
バランカス・ベルグラーノ公園内
タンゴの無料講習会と踊り場(ミロンガという)として有名
愛好家が三々五々集まって、暗くなる頃には踊る人達で一杯になる。

アルゼンチンといえば何といってもフットボールとタンゴです。フットボールは観るだけかもしれませんが、タンゴはあなた自身が主役になれます。そうです、あなたが踊るのです。


踊る場所は沢山あります。しかも無料で踊れる場所が。それほどブエノスアイレスの人々にとってタンゴは身近な存在なのです。

 

私の家の隣は公園で、そこにはりっぱなグロリエタ(園亭)があって毎週金・土・日の午後4時からはタンゴの講習会があり、土日の午後6時からはタンゴの愛好家が三々五々集まって踊っています。すべて無料です。このような場所が市内にはいくつもあります。

 

有料の講習会はもっと沢山あります。ブエノスアイレス市内だけでも100を越すのではないでしょうか。料金は2時間で10〜20ペソ(日本円で400〜800円位)位で、個人レッスンはその倍位です。講習会は、専門の教習所でより一般のレストランでやっているケースが多いようです。

 

私達日本人は、お客さんが食事をしているすぐそばでレッスンを受けるのには抵抗を感じます。こちらの人たちは路上での食事に慣れていますので同じフロアーでのレッスンに違和感が全くないようです。

 

タンゴショウ

 

タンゴは、ご自身が踊らなくても観るだけでも楽しめます。

 

ブエノスアイレスにいらっしゃってあまりお時間のない方は、ぜひタンゴショウをご覧になってください。

 

昼間は市内観光、夜はディナー付のタンゴショウがお勧めです。これだけでみなさんはブエノスアイレスの通になれるかもしれません。

 

ディナーショウの食事そのものにはあまり期待しない方がいいかもしれません。でも、ご安心してください。名産のワインと場内が醸し出す華やかな雰囲気が食事をおいしくしてくれます。何といってもブエノスアイレスは南米のパリなのですから。

 

ショウは大きく分けて二つのタイプがあります。一つは、フルバンドの広い会場でのショウと、踊り子の息遣いが聞こえてきそうな狭い会場でのショウです。

 

どちらにもタンゴには欠かせないバンドネオンの演奏はあります。多少お時間があればこのふたつタイプをご覧になってはいかがでしょうか。それぞれの良さがあります。


タンゴショウ(エル・ビエホ・アルマセン)
こじんまりとしたタンゲリア(タンゴ劇場)
ステージ前の「砂かぶり」での観賞が人気
タンゴ以外にもアルゼンチン北部地方のフォルクローレ(民族音楽)
の演奏もある。

 


タンゴショウ (フロリダ通り)
フロリダ通りは、ブエノスアイレスの銀座通りと言われている
ここでのタンゴショウは無料 一見に値する 短時間だがスト−リがある
2人の男性が1人の女性を奪い合う 勝負は踊りで決まる
女性は踊りの上手な男性に惹かれる


タンゴショウ(エスキーナ・カルロス・ガルデル)
2000年オ−プン 劇場内は、黒と白とゴールドで統一され、
入った瞬間にその豪華な雰囲気に酔う
楽団は開演と同時に吊り上げられ、踊りと演奏を楽しめる
最寄りの駅の名も、劇場前の通りの名もカルロス・ガルデル

 

タンゴの発祥地はボカ

 

タンゴの発祥地は、ブエノスアイレス市の下町ボカ地区です。

 

ボカは、マラドーナが活躍したサッカーチームの名前にもなっています(正式なチームの名称は「ボカ・ジュニア」)。ボカは、1800年代後半ヨーロッパ各国から大勢の移民がやってきた頃の最大の港町でした。

 

船乗りや港湾労働者を相手にした安酒場も多くあって、その頃タンゴが生まれたといわれています。

 

タンゴツアー

 

タンゴは、外国人にもたいへん人気があって、隣国のブラジルやチリをはじめ世界各国からレッスンを受けるために来亜するファンが大勢います。

 

もちろん日本人もいます。日本人の場合は、ツアーで来る人が多いようです。ツアーには、レッスンだけでなく市内観光やタンゴ界の大スター、カルロス・ガルデルの墓参も含まれています。

 

最近、タンゴのレッスンを受けるためにブエノスアイレスに長期滞在(1年)しているお二人の日本女性にお会いする機会がありました。お二人は別々に来亜して、スペイン語を学んだり旅行をしたりしています。根っからのアルゼンチンファンのようです。

 

「アルゼンチンタンゴ」
の名はおかしい
?

 

タンゴは「アルゼンチンタンゴ」の名で知られていますが、川幅が60kmとも80kmともいわれている巨大なラ・プラタ川を挟んだ隣国のウルグアイの首都モンテビデオにもタンゴがあります。

 

ウルグアイのごく一部の人が「アルゼンチンタンゴ」の名称に異論を唱え、「タンゴ・リオプラテンセ(ラ・プラタ川流域のタンゴ)」と呼ぶべきだと言っています。

 

ブエノスアイレスの人たち(ポルテーニョ)はそんなことをぜんぜん気にしていません。

 

また、アルゼンチン各地には昔から「フォルクローレ」と呼ばれる民族音楽があって、地方の人々からみれば「タンゴは、ブエノスアイレスのフォルクローレ」にすぎないようです。

 

でも、「アルゼンチンタンゴ」の名の方が馴染み易いですね。ウルグアイの方、アルゼンチンの地方のみなさん、いかがでしょうか。

 

タンゴの魅力

 

タンゴは、「聴くもよし、観てもよし、踊ればなおよし」というのが魅力かもしれません。

 

冒頭に紹介したグロリエタでは、老いも若きも踊っています。上手でもそうでなくてもレベルが合っていれば問題ありません。また、夫婦であるとか恋人同士であるとかは必須ではありません。

 

私は、年配の男性と若い女性が踊っているのを見るのが大好きです。
 

最後に

 

みなさん、南米のパリ、ブエノスアイレスでお会いしませんか。ポルテーニョ好みのマルベック・ワインをいただきながらタンゴショウをご一緒にいかがでしょうか。

 

チャオ・チャオ。