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船橋国際交流協会会員  滝本荘子

去る2月12日〜2月22日の11日間、船橋国際交流協会のメンバー9名がエチオピア協会主催の親善旅行に参加しました。エチオピア協会の事務局長、大使館員など、総勢26人の旅でした。日本から、乗り換え時間を含め、約20時間近い長旅で、エチオピアの首都アジズアベバに着いたのは、真夜中の3時でした。

2月は乾季で、日中は帽子が必要なほど暑いのに、朝、晩は、厚手の上着が必要でした。

着いた当日はエチオピア大使を表敬訪問し、夜には、日本大使公邸にて、盛大なレセプションがあり、日本で学んだ奨学生や、外務、農林大臣やお役人、在エチオピアの商社員や大使館の皆様などの歓迎を受け、早速親善を図ることができました。

親善グループが持参した日本食やお土産(ラーメン,するめ,海苔、ピンポンセット、陶器、お盆などなど)はオークションが行われ、売上金が寄付されました。

首都アジスアベバは、人口約300万の都会で、ビルも多く近代的な都市です。市中は車も多く、TOYOTASUZUKIMAZUDA等の日本車を沢山見かけました。

特産品はモカコーヒが有名です。

標高2500メートルの高原の国エチオピアは、ユダヤの国王ソロモンとシバの女王の間に生まれた子孫の国で、美男美女が多く、細長い手足と、すらっとした背筋が特徴です。さすが、マラソンの英雄、アベベ選手やロバ選手を生み出した国で、早朝に、マラソンをしている人達を沢山見かけました。

翌日は、岩山を越えて、文明を育んだ青ナイルの源流を訪れ、感慨ひとしおでした。源流へ向かう途中では、鶏や羊を抱えて、何キロもの岩山道を裸足で越えてきた人々に会いました。炎天下帽子も被らず、売るために市場へ向かうとのことでした。

     
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5歳から15才くらいの子供たちは、観光客に瓢箪の水筒や、カラフルな藁製の弁当箱等を売りにきます。売るために覚えた英語は、とても上手で、岩山の道を往復ついてきて、一生懸命に話し掛けます。その熱心さに、皆がお土産を買ってしまいました。

エチオピアは、聖書に書かれている、モーゼの「十戒」の石板を保持していると言われる教会があり、原始キリスト教のしきたりが色濃く残されているそうです。私達が訪れたラリベラは、岩山を掘りぬいて作った十字架形の教会が有名で、一帯の石窟教会群は、ユネスコの世界遺産に指定され現在も教会として使われています。11メートルの深さにあるため、地下トンネルで各教会がつながっていて、とても見ごたえがありました。大変敬虔なキリスト教徒が多く、大人も子供も会う人々から、心の優しさを感じました。

  
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都市に比べ、地方の人々の暮らしには、電気や水道の無いところも多く、ロバで水を運んだり、頭にのせて水を運んでいる姿も見かけました。でも、人々の心は純粋で、聖なる大地を受け継ぎ、「聖と貧」を生き抜いている強さとやさしさに、感銘を受けました。

南部への旅は、湖のほとりの自然保護区での宿泊でした。美しい様々な鳥を見、夜は、南十字星を見つけました。森では、槍を持った青年達に会い怖かったですが、家畜を狼から守るための槍なのだそうです。彼らも皆優しく、デジカメで撮った写真にびっくりし照れることしきりでした。

最終日には、首都に戻り、アジスアババにある小学校を訪れ、児童画の交換を行いました。小学校は、二部制の3000人の生徒を有する教会付属の立派な小中高一貫校で、エチオピアの将来を担う子供達の目は輝いていました。折り紙を教え、交流を楽しみました。やっこさんや、鳥、などを折りました。

また、協会メンバーの一人が、歯医者さんで、村や、森で会った子供たちの歯の写真を沢山撮りました。帰国間際でしたが、アジスアババの歯科医を訪問し、意見交換をした折に、フランス製の近代的な歯科設備を導入しているのには、驚かされました。

今回のエチオピアへの旅の強い印象は、都市と地方の貧富の差、しかし与えられた神からの土地を守り、貧しさに耐え、生活を続けている人々の、やさしさと強さと信仰心そして、貧しさゆえの究極の物のない生活でした。

今、私たちは、豊かさを求め続ける物質文明の中で、ゴミに悩まされ、環境汚染や食品添加物を恐れ、富と便利さの追求の中で、生きる目標を見失い、心の健康を失う人も増えています。

エチオピアの多くの人々との出会いをとおし、豊かさとは、幸せとは何なのか、私たちは考えさせられた旅でした。沢山の笑顔に出会い、とても実り多い親善旅行でした。

またチャンスがあったら、行きたい国です。