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塩田悦三郎

Webマスタの友人で、チリに渡り日本語を教えている塩田悦三郎さんが、あるメールマガジンに投稿しているサンチャゴレポートという記事があります。これが大変面白いものですので、そのメールマガジン「609studio( http://www.609studio.com/home.html )」とご本人の了解を戴き、レポートを転載させて頂くことにしました。これから、暫く続く連載となります。お楽しみ下さい。

  1. 黄色い悪魔

私は、昨年11月から日本語教師としてチリのサンチャゴで働いております。サンチャゴでの生活を中心に思いつくままレポートさせていただきますのでどうぞよろしく。なお、スペイン語の未熟さからくる誤解もあるかもしれませんのでお気づきの点はどうぞご指摘願います。 

ご存知の方が多いかもしれませんが、チリは南北4,400q、東西平均175qと細長い国です。北は砂漠、南は氷河地帯。さらに、南極大陸の一部を自国領土だと主張し、小さな町を造り一般市民を生活させています。東はアンデス山脈、西は太平洋に囲まれ、他国との平地続きは一部を除いてありません。そのためか国民性は島国的な一面があります。他の南米諸国ほどアメリカ志向でなく、どちらかといえばヨーロッパ志向といえます。 

サンチャゴの概観を紹介します。緑が多くてきれいな街並み。バレー・オペラ・音楽会等の頻繁な開催。1月から2月にかけての長いバカンス。オフィス街を急ぎ足で行き交うダークスーツで決めたビジネスマンたち。14回の食事(3回になりつつある)。1時間半から2時間のランチタイム。ごみひとつない地下鉄。乾期とはいえ、6ヶ月間雨らしい雨が降ったのはたったの3度(3日ではありません)。それなのに水不足にはなりません。一年中流れ出るアンデスの豊かな雪解け水がその理由。乾期でも街並みの緑が維持されているのは、市民一人一人が毎日の水遣りを欠かさないからです。緑を大切にする意識が極めて高いのです。 

このようなお話ばかりではありません。これからサンチャゴ市内の様子を逐一お知らせします。

サンチャゴ市内の名物は何といっても「黄色い悪魔」です。「黄色い悪魔」とは市内バスのことをいいます。市内バスはすべて黄色です。目抜き通りには必ずバス専用レーンが2車線あります。ところがバスが3台並んで競争していることがしばしばです。いかに次の停留所に早く着いてお客を乗せるかを競っているのです。車線変更はお構いなし、割り込みも自由自在。その結果、お客が手を上げても通り過ぎてしまうこともしばしばです。

私が乗っているバスが他のバスに当てられたことがあります。それからが大変。お返しをしようとして右に左にのカーレースです。信号で2台共停車した時です。運転手がシートの下から太いチェーンを出してバスから降り、相手のバスに向かっていくではありませんか。これは大変だと不安になってきました。幸い信号が青になり運転手が戻ってきました。脅しだったようです。相手のバスはわざと遅くスタートしてこちらのバスの後方になり一応納まりました。

バスのお話は沢山ございますが、今回はこのへんで。それではまた次回。

私の部屋からアンデスの山々を望んだものです。

サンチャゴの市内からはこのようにいつもアンデスが見えます。

もっとも冬(現在)は、スモッグがひどく全然見えない日の方が多いのですが(このことはいずれ記事にします)