遠藤興輝

  • 大草原と青い空、遊牧騎馬民族の国モンゴルを知る

9月12日、恒例の国際理解公開セミナーが開かれました。今回は、国交樹立 30 周年を迎えるモンゴル国の歴史、文化、社会などについて、駐日モンゴル国大使館2等書記官のL.ダワージャルガルさんに講演頂きました。ダワージャルガルさんは、日本の大学を出られた方で、流暢な日本語で講演されました。

 

先ず、モンゴルの歴史からはじまり、年代順に事実を客観的に述べて居られましたが、モンゴル大帝国、そして元朝の時代の歴史的意義や重要な成果などをもっと 誇らしく話して頂きたかった気がしました。

 

日本の 4倍近い国土に、わずか 240 万弱の人口で、6割が遊牧民であり、そのような生活の中で、医者に行くのに、200 キロという様なことはざらで、乳児の死亡率が高いこともあって、平均寿命は男61歳、女64歳 

家畜として、フタコブラクダ、羊、山羊、牛、ヤク、馬などが飼われ、馬には幼児の頃からくくりつけられて乗せられるため、5歳位で皆馬を乗りこなす。30kmの距離を、行きは歩き、帰りは走るという有名な競馬競技があるが、これに5歳から出場している。


ダワージャルガルさん


熱心に講演を聴く市民

遊牧民が多いこともあり、義務教育は、寮生活で行われる。社会主義経済時代は、家畜などが、国の財産であったため、子弟を学校に送ることが多かったのが、自由主義経済になって、家畜などが自己の財産となり、大事に世話をせねばならないことから、子供を学校に送るのをためらう傾向が出て居る。

社会主義時代は、モンゴルでの外国語学習は、ロシア語が一番多かったが、現在は、英語が第1位、日本語が第2位となっている。人口が少ない中で、専門書の需要が少なく、とてもモンゴル語で出版などできないから、ロシア語で勉強するのが普通であった。

民主化推進に伴い、宗教も復活したが、主たる宗教は、ラマ教(チベット仏教)。正月は、1月1日ではなく、クリスマスの時期に祝う。ラマ教なのに、クリスマスの時期というのもおかしいが、ロシアが、キリスト教の影響でクリスマス時期に新年を祝う習慣がモンゴルに移ってきたもの。 クリスチャンでない日本人の多くが、クリスマスを祝うのと同じだろう。

というようなお話を、質疑応答を交えながら、話されました。

講演の途中で、モンゴル式ミルクティーのサービスがありましたが、薄い塩味のミルクティーという感じで、大変飲みやすいものでした。


ダワージャルガル夫人お手製、揚げパンのお菓子とナン風のパン

また、ダワージャルガル夫人お手製の、揚げパンやインドのナンに似たパンなどモンゴルの味も堪能しました。

朝青龍、旭鷲山、旭天鳳などモンゴル力士の活躍で、多少身近に感ぜられるようになったモンゴルとは言え、余り、情報や知識の得られないお国の、いろいろな分野における情報が楽しく得られた一夜でした。