王 冰

チビクロは山田宅に住むのも私より早く、思想や道徳の修養も私より上で、どちらからみても、私の先輩であります。チビクロは幼いときは、捨てられた子犬なので食べ物が無く、人々や同類にいじめられていた野良犬でした。しかし彼女は山田宅で幸せな青少年時代、中年と晩年を過ごし、家庭の暖かさを味わって、命の尊厳に対する感動が呼び起こされました。彼女はきっと自分の味わいのある一生に満足していただろう。運命と死に向かって、最後の一滴の血は希望と命の炎に燃えました。 

今から21年前の5月の連休の頃、山田さんのご一家は手賀沼につりにいきました。帰る途中にチビクロと邂逅しましたが、チビクロはどこまでもどこまでもついて離れず、とうとう家まで延々とついて来ました。当時山田家には「黒」と言う名前の犬がいましたのでこれ以上犬は飼えないので、近所に飼って貰えないかと頼みました。しかし蚤だらけで足の大きい汚い犬は誰も飼ってくれません。チビクロはかわいそうにいじめられたりしていたので、安全な山田家の駐車場にかくれていました。そしてついに心優しい山田さんの家族はチビクロを彼らの家の犬にしたのです。 


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「黒」が病気で亡くなった後、チビクロはたいへん成長して山田家の大黒柱の番犬となりました。その後、山田家にはもう一匹の犬「バル」が収容され、予想を越えてチビクロは見事に先輩の模範を示し、自らバルに色々な技術や知識などを修得させました。19年近く生きましたので、彼女は悔いを残さないでこの世を離れ、堂々たる姿で天国に行きました。彼女にとって幼い時に心身に与えた苦痛が強い意志をつくったことは確かで、さらに少年期の実践が彼女の一生を経験豊かにし、中年の健康は長年の労作からの賜であり、最後まで怠らなかった老年の修行でついに彼女は一代思想と品格が完璧な忠犬となりました。 

4年前の冬天国に逝き、彼女の魂はお骨と共に今年の6月23日に山田宅に帰ってきました。彼女は私にいろいろなエピソードを与えました、バルにも沢山の思い出を残したことでしょう。彼女は天国で先に逝った「黒」と会うことができ、「黒」から話を聞いて、やはり彼女の友達だった、庭の池の金魚達の編成する全天国音楽ツアーショーを聞きに行ったことだろう。

チビクロが亡くなった4年目の今、私は彼女の成就や経歴、修養や品格を皆様と共に回顧する機会を持つことができました。彼女は記憶しきれないほどたいへん多くのものを私に残してくれています。チビクロの悟ったような穏やかな風貌は私の心に烙印を押したように焼き付いてずっと消えることは無いでしょう。