王 冰

私はチビクロの事をよく理解できます。チビクロにはスポーツと体操のような訓練がとても苦手ですが、頭を使う事ならかなりの能力を持っています。つまりチビクロはIQレベルの高い、よく考える「哲学者級」の犬です。

その根拠になる証拠が沢山ありますが、ここでは代表的な例から三つを選びます。

その1は食事の事。チビクロはいつも食べ過ぎをせず、それどころか「雨の日」のために食料を獲って幾つかの貯蔵所に置いています。牛の匂いがしている彼女は牛と言われるのは嫌いかもしれませんが、まるで牛のようです。

「沢山食べたらすぐに横になる」私とバルの様な食べ方をせず「カロリー制限は長寿になる」事をよく知って、長く生きるためにたべる量も少ない。たまにすごく美味しい物が有ると「一口」食べるのではなく、「一口で」という猪八戒式の食べ方もしましたが、殆どの場合はフランス高級レストランでよく見られる美食家のような礼儀作法でゆったり食べます。

その2は頭の使い方です。何千年前に世界の歴史に絶する一代聖人・政治家・教育家・思想家の孔子が「労心者治人、労力者治于人(頭を使う人が統治者になる、肉体労働者は頭を使う人に使われる)」と述べました。今までの人類の歴史をみますと、その論断が真理で有ることがわかりました。

チビクロは何か行動する前に必ずよく頭を使います。すなわち、チビクロはロダンの「考える人」と違います。何にも実になることが出来ずそのまま一生続けて考えてばかりいる人とは違い、チビクロは何時も観察しています。

そして、チビクロは私がバルを訓練するときにも、バルの成功と失敗を良く検討して、肝に命じます。だから、訓練の回数が少なくても、体力がなくても、チビクロは何時も美しい姿でバルより成功率が高く、見事に訓練の科目に合格します。その上、チビクロは口数が少なく、成功したらすぐ鼻を高くして自慢するバルの様なことはしないし、逆に静かに涼しい所でバルの事を見守ってあげる。

その3は趣味が多い事。バルは体育のジャンプ以外に美味しい食べ物と美しい雌のシロが好みです。私は聖人じゃないので、具体的な対象は違いますが、自分の趣味はバルのと基本的に方向は同じです。チビクロは色々な趣味を持ちますが、特に「禅」を修行しています。

自分の事をよく反省し、特に徳と心境の修養が深く、人間でいえば、「仙人」です。彼女は殆どミスを起こさないし、また同じミスを繰りかえすことをしない。つまり、寝るときに鼾がする事を除けばほぼ完璧です。これは犬にとっても人間にとっても珍しく、我々の模範であります。