王 冰

フランス語は英語と同じ様に26文字を使いますが、読み方は勿論違います。特に8番目の「H」は単語の中で発音しないのです。

だから、フランスの高速道路では本田(HONDA)じゃなく「音だ(ONDA)」が走っています。(うるさい車はこまります)。

店では「日の出(HINODE)」という日本産のお米は、ローマ字で「SHINODE」と書かれています。これは余り問題ありません。商品をみたらお米の事だと分かりますから。

一番困るのは人の名前の読み方かもしれません。中国人の洪海(HONG・HAI)さんは「恩愛(ONG・AI)」さんと呼ばれるのはいいですが、黄歓(HUANG・HUAN)さんは別人の「王湾(WANG・WAN)」さんになりました。運が良いのは韓戦(HAN・ZHAN)さんで、このひとは何時でも「安産(AN・ZAN)」なので、これからはお腹の赤ちゃんの事はもう心配する必要はありません。しかし、上海(SHANG・HAI)にいる人々は、皆「三階(SAN・GAI)」ですから、高層ビルは建てられないはずです。

日本人の名前は、もっと気を付けた方がいいです。早田(HAYATA)さんは「綾田(AYATA)」さんと呼ばれるのはまだましです。男の林(HAYASHI)さんは女の「AYISHI(愛子)」さんに変身したばかりに、この前学校でちょっと日本語が下手なフランス人の学生から「あやしい(AYASHII)」先生と呼ばれました。堀(HORI)さんは運が良くないみたい。いつも「折り(ORI)」さんで堪らない、終いに折られてしまうかも。ところが、男の浜(HAMA)さんは宗教とは関係ないのに無理矢理「尼(AMA)」さんにさせられました。