- 「雲南旅行之最」等の資料による −
韓 森

廬沽湖は中国雲南省にある。それは四川省と交界処にある高原の山の中にある湖。海抜は約2700mで、面積は約50平方km。深さは、平均で約40m。最深の所は73mに達し、省の湖の中で第二位になっている。この湖は、馬蹄の形で南北は長く、東西は細い。湖のまわりには、山が聳えている。北東部に立つ肖家火山は、海抜3787mで、北西部にライオンの形をした姆山(ムサン)がある。海抜は3750m。東岸に龍の形に突き出している山は、馬蹄形の湖の真ん中に延び半島になっている。半島の端と対岸の距離は、2キロしかない。 

湖の中には小さい島が五つあり、北西にある水はその一つである。そこで、元永寧土司は、20世紀の20,30年代には美しい別荘を建てられたそうだ。今は跡だけ残っている。200年前の乾隆「水北府志」の中に“廬沽三島”が、名所の一つと記載されている。廬沽三島の風景を描かれた詩もあり、自然のままの美しさが、ここの特徴である。 

廬沽湖の山も素晴らしい。姆山(むさん)はライオンの形していて親しまれている。また「ライオン山」ともよばれ、山の上の森林は髪の毛に、白い雲はスカーフと見られている。湖の周りに住んでいる摩人(モースー人)にとって、ライオン山は神聖な山である。伝説によると、山の中に居る「木」という女神は、摩人(モースー人)に崇めらており、美しいことで有名です。長期の恋人もいたし、短期の恋人も何人か居た。彼女は山神様のリーダーと尊敬された。女神のために、摩人は、毎年旧暦7月25日に山の中で盛大なまつりを行っている。特に若い人は、ピクニック、競馬、対歌(ドウィグー)によって、恋人を探すといわれている。 

ここの人々は、母系社会の生活の伝統を守っていた。20世紀の50年代中期までは母系氏族の時代の特徴を保っていた。「阿注婚姻形態」と言われている。この婚姻の期間は、長ければ、十数年間でもいいし、短くて、一日或いは2日でも大丈夫。人数は、一人と結婚してもいいし、複数の人と同居しでもいい。「阿注婚姻」は、自由自在で、解消し易い。家庭は母が中心で、財産の継続は母系血統の成員がする。こども達は母の名字を用い、母の家で生活する。男子はおじさん或いはおじいさんとして見なされる。女性は家庭生活と生産管理の「統領」として、崇高な地位を持っていた。 

現在、政策制度の変革、経済の発展、科学技術と新しい文化の影響に伴い、摩人の意識が変わってきた。一夫一妻制の家庭が段々増えてきて、主体になってきた。阿注婚姻は、歴史的な制度になるでしょう。 

土司

対歌

旧時、少数民族の族長で世襲の官爵を与えられたものをいう。

(ドウィグー)男女のグループが、それぞれ歌を交わし合い、恋人を見つける。伝統的な催し。