青木都貴子


日に日に春の気配が感じられる頃となりましたが、今年の冬は例年にない寒さで、船橋でも五度の大雪が降りました。降り積もる雪を窓越しに眺めていたら、以前北京に住んでいた時の「柳絮」の光景を思い出しました。

春の到来を告げるように、柳の新芽がはじげて、白い綿毛となって空を舞う風景は、まるで日本で見る雪が降っているようにきれいでした。

気温こそ違ってましたが、寒い冬からやっと春が来て、北京の人々は白い綿毛が舞う中を春の到来を謳歌する様に、自転車に乗って、道端にふり積もった綿毛を巻き上げて走っておりました。教室の窓のすき間から、白い綿毛が二つ、三つ入って来て、授業中の私の頭の上をふわりふわり舞うさまは、とっても可愛く、愛しくさえ思えました。

私の亡き主人も、「柳絮」の頃の北京が大好きでした。しとしと降る雪を見ていると、元気だった頃の主人との思い出がよみがえり、あの頃にもう一度戻れたらと感慨深い雪の一日でした。また「柳絮」の季節、是非北京に行って見たいと思っています。