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 日本語教師時代の思い出・14

田端道子(090720)

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田端道子(090701)

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田端道子(090615)

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No14

故宮博物館       道子パソコン画

中国の壮大な権力の歴史に圧倒される場所です。
数年前までは外国人は特別料金で、
けっこうな入館料をとられましたが、今はどうでしょうか。
あまりに広大で丁寧に見物すると一日ではまわりきれません。
故宮見物のスナップ集はこちらへ HP 「北京の風・故宮」へどうぞ


その5

「2年生会話」

2年生は12人、それに専科生が5人加わり、17人のクラス構成であった。

学校側は「本科生を中心に教えてください、授業では専科生には当てなくていいです」と言われたが、日本人の感情としては同じ教室にいる学生を差別をすることはできず、平等にあつかうことに決めた。

専科生はやや能力的に落ちるものの、懸命に授業についてきて、いじらしいほどであった。

専科生は大学受験に失敗したり、他の学部から移籍したり、仕事を辞めてきたり、企業派遣だったり(ウイグルの石油会社から来たものもいた)、事情も年齢もさまざまで、正規の入学試験ではなく別枠の試験を受けて外国学院に入学した学生たちである。

エリート学生とは一味違い、人間の巾もあり面白い子が多かった。

本科生の方は学習歴一年で日本語能力2級程度の力を持ち、3年生のはじめには日本語1級試験にほとんどが合格する。

中国の大学の語学系では卒業の時、専攻語学の能力試験最上級と英語能力試験8級合格を義務づけているところが多い。だから彼らは大学卒業すれば日本語も英語もできるのである。
     

私の会話では授業用の正式の教科書はなく学部から、名古屋大学出版の中級用教科書「現代日本語コース中級中TU」の会話文だを抜粋した20枚程度のプリントを渡された。


名古屋大学出版
現代日本語コース中級

アルク
なめらか日本語会話
 

「これをベースにしながらお好きなように授業をすすめてください」といわれた。「たのむ」「ことわる」など目的ごとに編集せれた中級会話文である。

私は授業ではわからない単語を説明し、学生に会話文を暗記させて、二人セットで順番に教壇の前で会話させた。並行して日本事情を話したり、発音を矯正したり、学生の質問に答えたりしながら授業を進めていった。

後半では基礎的な初級敬語を教えると共に、アルク社の「なめらか日本語」を併用しながら会話の音の変化「しちゃった」「じゃないの」など友達言葉を練習させたり、決まり文句、あいまい表現、助詞の省略などもやっていった。

また会社での企画会議場面などを設定し、デスカッションする授業もやってみた。

最後の授業では研究発表をさせた。2ヶ月前から研究テーマを決めさせ、学生が調査しまとめたものを一人づつ発表させた。そして質問にも答えさせるようにした。

彼らの選んだテーマはなかなかユニークで「現代中国で求められる人材とは」「絹の歴史」「北京の観光案内」「中国と日本の福祉制度」「日本の茶道と中国の茶道について」「本当の男女平等」「真の友情とは」などなど多種多様で面白かった。

別に授業時間内で1年は日本語文の朗読、2年は弁論の合同発表会なども試み大盛況であった。

一年生と大晦日のギョウザつくり・二年生と野外のバーベキュー

学生には「日本人からはるばる来る私たちを利用しなさい。なるだけ接するチャンスをつくりなさい。廊下で私に会ったら遠慮なく話しかけなさい。私たちの宿舎に会話をしに来なさい。なんでも質問に来なさい」とけしかけた。そうして、学生の会話力も少しずつあがっていった。

しかし、日本語教育の知識も経験もなく いきなり教室に飛び込んで暗中模索でやった私の授業、今思うと学生には私の拙い授業を「もうしわけなかった」とあやまりたい気持ちでいっぱいである。

専科生と我が家でてんぷらパーティー
 

つづく


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