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 日本語教師時代の思い出・12

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No12

その3 

 

胡同中庭で足を洗う奥さん   (道子画)
北京には古い民家の胡同がたくさん点在していましたが
最近の都市改革で数が減ってしまい残念です。

 

 緊急入院の巻

下記の文章は、私の長女が、母親の緊急入院を日本の弟に知らせた時のファクスの文章です。

当時私の長女夫婦は企業の駐在員として北京に在住していました。夫婦は中国語ができたので助かりました。

私たちの北京着後5日目、1997年9月10日の手紙です。

・弟たちへ・緊急報告・・・・
あなたの母である道子が、昨夜遅く北京市内の病院に緊急入院し、今朝無事に退院しましたので先ずはお知らせします。原因は「漢方薬の誤飲」。もう開いた口がふさがらないとはこのことです。

9月9日夕方、道子と克敏は市内の繁華街の西単へ地下鉄で買い物にでかけました。そこで目に留まった「薬店」の看板。道子はどんどんお店に入っていきました。何故ならその朝、道子の血糖値が少し高めだったのです。

「糖尿病」の薬を買う!」と叫ぶ道子を克敏はあの手この手で止めようとしましたが、道子は強引に片言中国語と筆談で薬を買ったそうです。

自宅へ帰り、早速薬を試す道子。小さい袋にただ黒い粉末が入っていただけだったので、一瞬迷ったようでしたが、説明書をよく見もせず適当にお湯に溶いてコップ3分の1ほどを飲みました。

道子の「お父さん、これ変な味だよ」に、克敏も「良薬は口に苦しだ」と言いながら一口味見したそうです。

しかし、道子が改めて薬の説明書をよくよく見ると、「洗脚」(足を洗う)という文字が書いてあるのです。

「ヒヤー!!この薬、足洗い用だったんだ。それにしても足を洗って血糖値が下がるなんて変な薬だよねー」と笑いだしました。

そこへ、丁度私(長女)からタイミングよく電話がかかりました。

「アハハハお母さんは今、外用薬を飲んじゃった!」とのんきな道子に「バカ!!危険だから 一刻も早く薬を吐いて!」と私は叫びました。

克敏に電話器を渡し、あわててトイレで薬を吐いてきた道子が「どうーしよー。血が出てきちゃった!!」と泣きそうに言うではありませんか。

時刻は夜9時、外は雨。私は克敏にタクシーの乗り方を指示し、自宅から病院にかけつけました。克敏の付き添いで、道子は緊急医療センターへ運ばれました。主に外国人が利用する協和病院です。診療費が高いのでも有名です。

中国人の美人の女医さんに薬の箱を見せると「エエッ!!これを飲んだの!」と絶句。ここでもまだへらへら笑っている道子に診察を受けさせると、なんと血圧が199/116です。その上パンツを裏返しにはいていて、恥ずかしいやら情けないやら。

道子は吐いた時に力を入れすぎたのでしょう、顔中が真っ赤に充血し目の中まで出血したような感じです。

夜勤当直のドイツ人のこれまた美人の先生を交え病室では3ケ国語が飛び交い混乱状態です。

その後11時ごろ T(夫)も仕事からかけつけてくれ、あきれ果てた表情。その後道子は薬の内容物が不明なので大事をとって一晩入院することになりました。おそらく出血は手の爪で喉を傷つけたのだろうということでしたが。

翌日9月10日の朝、私が病院に行くと、道子はすっかり元気になっておりぺろりと朝食も食べていました。一人で帰れるというのでタクシーを呼び外交学院でおろしてもらうように運転手に頼みました。道子はサンダル履きで「ゴメンネ」と言ってタクシーに乗って、大学の宿舎へ帰っていきました。

本人はそのせいで大切な大学の10日の入学式典に出席できませんでした。本当に困った道子です。

私はもう面倒みきれません。これからどのよう道子さんと付き合っていけばいいのでしょう。

先ずはご報告まで。今は元気でピンピンしていますからご安心ください。

1997年 9月10日          北京の姉より・・・・・


怖いもの知らずの私は着任早々、大失敗をして皆に心配をかけてしまいました。休日の夜中の出来事だったので、中国語のできる娘夫婦が北京に居なかったらもっと大事になっていことだろうと冷や汗がでます。

北京でも外国は外国、あんまり楽天的になっていた自分を反省しました。

ちなみにこの時の入院代は協和病院なので37000円も請求されました。(ほぼ中国での二人分の給料の金額でした)

しかし、日中技能者協会では、医療保険が義務づけられていたので後から全額返ってきました。本当によかったです。    今日はこの失敗談だけでおしまい。

つづく

(No12:2009・6・15記) 

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